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2021.1.7
2025.2.13
深みのある美しい赤色と強い輝きで、宝飾品として王族や貴族たちを虜にしてきたガーネット。古くから、魔除けや勝利へ導く護符として大切にされてきました。
しかし、実は私たちが知っているガーネットはほんの一部であることはご存じでしょうか?
今回は、様々な色を持つガーネットの種類はもちろん、特徴や歴史などの概要から、ガーネットの石言葉と込められた意味まで、その魅力をご紹介します。
その深い赤色の輝きから、長い歴史の中で愛されてきたガーネット。
まずは、そんなガーネットの特徴から見ていきましょう。
ガーネットは、アメジストやエメラルドと同じケイ酸塩鉱物という鉱物グループに属する宝石の一種です。
ガーネット、と言われると特徴的なその赤色のカラーを想像する方も多いと思いますが、実は主流となる深い赤色のカラー以外にも、ピンクがかった赤から、鮮やかなオレンジ色、シャンパンゴールド、無色、緑色など豊富なカラーがあるのが特徴です。
ガーネットの産地は広く、アフリカ、ロシア、ヨーロッパ、アメリカと世界各地で採掘されています。
特に有名なのは、ロシアの中央に位置するウラル山脈。現在は閉山していますが、デマントイドという希少性が高いガーネットが発掘されることで有名です。
日本のジュエリーとして定番のアルマンディンガーネットは、スリランカやインド、タンザニアから産出されているものが多く販売されています。
深みのある赤と小さな粒上の果実がぎゅっと詰まったような原石の形から、和名では「柘榴(ざくろ)石」とも呼ばれるガーネット。
その名前は、ラテン語で「種子」を意味する「granatus(グラナタス)」が語源になっています。
ギリシャ神話において柘榴は永遠を意味するとされており、太古にはガーネットを柘榴のような房状にあしらったジュエリーも発見されているようです。
特徴としてもご紹介したように、ガーネットには、実は豊富なカラーバリエーションがあります。
似たような構造を持つ鉱物を集めてガーネットと呼んでいるため、大きく分けて赤系と緑系の2種類、さらに細かく主成分や色で分けていくと20種類以上のガーネットが存在します。また、加熱処理を加えることで色が変化する宝石と違い、ガーネットの色はすべて天然であることも大きな特徴ですね。
様々なカラーのガーネットのうち、代表的なものにはそれぞれ次のような名前が付けられています。
【赤色系】
パイロープガーネット | 深い赤色が特徴で、一般的にガーネットと呼ばれている |
アルマンディンガーネット | パイロープよりもピンクがかった赤色 |
ロードライトガーネット | 紫がかった赤色で、薔薇の花に例えられる |
マラヤガーネット | 鮮やかな赤色で、角度によってグラデーションが見られる |
【緑色系】
デマントイドガーネット | 濃い緑色で高い屈折率による強いきらめきを持ち、希少価値が高い |
ツァボライト | 透明感のある緑色で、産地が限られる |
グロッシュラーガーネット | 緑から黄色まで、成分によって幅広い色を持つ |
アンドラダイトガーネット | ダイヤモンドよりも強い分散光を持つ |
マリガーネット | 緑に近いレモン色が特徴 |
【オレンジ色系】
スペサルティンガーネット | 鮮やかなオレンジ色を持ち、元素が混ざることで赤色が濃くなるという特徴を持つ |
ヘソナイトガーネット | 金色の混じったオレンジ色が特徴 |
また、これまで唯一ないと言われていた青色のガーネットも1990年代後半に発見されています。
この青いガーネットは産出されたマダガスカルの地名から「ベキリーブルーガーネット」と名づけられ、現在も入手困難で非常に希少価値の高いガーネットとして注目されています。
ガーネットは歴史上で最も古い宝石のうちのひとつだと言われています。
五千年以上前から「光」のシンボルとして愛されており、ノアの方舟の進路を灯す宝石として旧約聖書にも登場しています。
青銅器時代にはすでに研磨剤や宝石として使用され、古代エジプトでは生前のファラオの首を彩り、死後もミイラと共に埋葬されていました。
また、その赤色が血を連想させることから、逆に身につければ血を遠ざけられるとして、中世ヨーロッパの十字軍の兵士が負傷を避けるお守りとして身に着けていたとも言われていますね。
さらに18世紀には、ガーネットはジュエリーとしても世界的に流行します。
フランス王妃のマリー・アントワネットや、イギリスのヴィクトリア女王もガーネットジュエリーの愛用者。美しい赤色の石を花や実に見立ててデザインしたジュエリーを身に着けていたそうです。
ガーネットの石言葉は「真実」「友愛」「忠実」など。
変わらない忠実な愛や変わらない友情を意味しており、中世ヨーロッパでは戦いに出る兵士が妻へガーネットを贈ったり、欧米では卒業のときに友人にガーネットのリングを贈ったりという風習もありますね。
ガーネットは、その見た目がザクロの種子に似ていることから「実りの宝石」とも言われています。
努力が実るサポートをしてくれる宝石として、例えば試験や受験、就職のタイミングなど、高い目標に向かって着実に成功をつかんでいきたいという人におすすめの石です。
ガーネットの赤色には、恋愛に関するパワーも。
身に着けることで愛し愛されるような愛の循環をもたらしてくれたり、実った愛情を長続きさせる力があるとされています。
恋人同士での贈り物にもおすすめですね。
ガーネットは、1月の誕生石としても知られています。
加工される前からカットされたように美しく結晶化することから、「はじめから美しい宝石」として、月のはじめである1月の誕生石に選ばれたと言われていますね。
誕生石には、生まれ月の誕生石やその月の誕生石を身に着けると幸福が訪れるという言い伝えもあります。
1月が誕生月だという方への誕生日のプレゼントにも、ガーネットがぴったりですね。
日本では、結婚記念日に1年ごとに名前が付けられており、その名前に関する贈り物をするという風習があります。また、欧米などでも年ごとに決められた宝石を贈り合うことも。
結婚18年目は「柘榴婚式」と呼ばれ、18年間共にしてきた道のりを称える意味合いや、子供たちの未来の実りを祈ってガーネットがアニバーサリーストーンになっています。
ガーネットは研磨剤として使われていた歴史があるほど硬い宝石のひとつ。18年間夫婦として過ごしてきた絆の強さを、ガーネットのジュエリーに込めて、夫婦で贈りあうのもステキですね。
ガーネットは、子どもへの初めての宝石の贈り物にも選ばれています。
欧米ではガーネットの持つ「忠実」という宝石言葉から「人生に忠実であってほしい」という願いがこめられ、子どもが1番目に手にする宝石としてガーネットを贈ることがあるそうです。
ガーネットのモース硬度は6.5〜7.5程度。鋭利なもので強くこすると傷はつきますが、水にも紫外線にも強いため、比較的扱いやすい宝石です。
輝きを保つためにも、外す際にはやわらかい布でふくのがおすすめ。指紋や皮脂汚れが気になるときには、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして、やわらかなブラシで洗ってください。
汗や水が付着したまま放っておくと、変色や変質を招く恐れもあります。塩素にも弱いので、プールなどでは外すように注意しましょう。
また、急激な温度変化に弱いため、保管する環境には注意しましょう。
温度が低すぎる・直射日光が当たる場所は避け、ジュエリーケースなどで他のジュエリーと擦れないように単独で保管しましょう。
ガーネットよりも硬い宝石と擦れればガーネットに傷がついてしまったり、反対にガーネットよりも硬度の低い宝石とぶつかって傷をつけてしまう、ということもあり得ます。
現代でもお守りや贈り物として人気のガーネット。毎日のジュエリーとして身につける場合には、貴金属との相性も気になりますよね。
カラーが豊富なことが特徴のガーネットですが、どの色とも相性が良いプラチナとの組み合わせがおすすめです。プラチナのような純粋な白色の貴金属は、ガーネットの自然な色合いを引き立てて、どんなトーンのガーネットも美しく見せてくれるでしょう。
また、ガーネットとプラチナの輝きが相まって、ラグジュアリーな雰囲気を演出できるのも魅力のひとつ。他の貴金属にはない、モダンで洗練された雰囲気を醸し出してくれます。
プラチナは変色・変質しにくい化学的に安定した性質を持つため、日常的に身に着けたいという場合にも安心です。
多くの光を取り込むことで輝きを放ち、闇を照らし悪を払う宝石として人々に愛されており、戦いに赴く戦士のような目標へと向かう人のお守りとしても、愛情や友情を示す贈り物としても選ばれる人気の宝石、ガーネット。
ガーネットのもつきらめきにプラチナの輝きが加わることで、より強い光の道が現れ、目標に向かって進む勇気を与えてくれそうですよね。
カラーバリエーションが魅力のガーネットだから、自分だけの色を探してみるのも楽しそう。お気に入りのガーネットジュエリーに出会えますように。
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